元法律事務所の事務員Nが語る「債務整理のススメ」

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元法律事務所の事務員Nが語る「債務整理のススメ」

『債務整理』という言葉、聞いたことはありますか?

簡単に言うと、抱えている債務(=借金)を、借りている人の現状に即した状態に整理することです。

私は法律事務所の事務員として7年以上、たくさんの方々の債務整理のお手伝いをさせていただきました。

その経験から、債務整理をお考えの皆さんの疑問などにお答えします。

【すべては一本の電話から】

誰でも「法律事務所へ連絡する」と思うと緊張しますよね。
でも大丈夫。法律事務所には、借金に限らず様々なトラブルにお困りの方からの連絡が毎日のように入ります。
そのため、弁護士だけでなく事務員も、電話の対応には慣れています。

「こんなこと聞いて大丈夫かな」などと思わず、まずは電話をかけてみてください。そこからすべてがはじまります。

ちなみに、私が勤めていた事務所では、電話で事務員が簡単に借金の状況(いつごろからか、何社から借りているか、保証人の有無)などを伺い、予約日時に事務所で弁護士と直接話していただく、という形をとっていました。

【『債務整理』って具体的に何をするの?】

債務整理にはいくつかの種類があります。

(1) 任意整理
弁護士が業者と依頼者の間に入り、減額や利息カットの交渉をすることです。
(2) 自己破産
借金の返済の見込みがない場合、すべての借金の支払いを免除してもらえるように裁判所に申立を行う手続きのことです。
(3) 個人再生
裁判所を通じて借金を大幅に減らす手続きのことです。個人再生の場合、自己破産と違って、所有している自宅不動産を手放さずに手続きをすることが可能な場合もあります。

借金の経緯や現在の収入、ご本人の意向などを十分に伺ったうえで、どの方法で整理するのがベストなのか、弁護士が判断します。

【事務員は見た!みんなが気になるポイント】

(1) 弁護士に依頼すると、督促の電話は止まります

数年前に電話をかけてきたSさんは、毎日続く返済督促の電話にすっかり疲弊していました。連絡先の電話番号を伺ったところ、「業者からの電話が嫌なので携帯の電源はいつも切っている」と言うほどでした。

通常、弁護士に債務整理を依頼すると、弁護士から業者に対して「私はこの人から依頼を受けました。この件の連絡は弁護士へ」という通知を出します。

その通知を受け取った業者は本人への連絡をしてはいけないことになっているので、業者からご本人への連絡はピタリと止まります。

もちろんこのSさんの場合も例外ではなく、あっという間にご本人への連絡はなくなり、それだけでもSさんは大変喜んでいました。

その後弁護士は業者と交渉し、Sさんの現在の収入で無理なく支払えるように毎月の返済額を調整しました。

Sさんは業者の督促に悩まされることなく、無事2年ほどで無事完済したとのことです。

(2) 破産するとタンスやベッドが取られる?

「自己破産」という単語を聞くだけで尻込みしてしまう人も多いのですが、それは「破産」についての誤ったイメージがあるからかもしれません。

私が2年前に破産の申立を担当したMさんは、当初「破産をしたら、家具も全部取られてしまうと聞いた。そうなったら本当に生きていけない」と大変心配されていました。

「破産=家財道具を全部取られる」と思っている方が多いのですが、それは大きな勘違いです。生活に必要な家財道具がすべて取り上げられるということはありませんし、少なくとも、私が7年間で破産を担当した方のうち、家具を回収されたという方は1人もいませんでした。

古い軽自動車を所有したまま破産した方もいましたよ。
また、家具の話以外だと
「破産をしたら選挙権がなくなる」
「破産するとその後引っ越しが一切できない」
「新しい銀行口座を作れなくなる」
などと思っている方が多くいましたが、これらはどれも誤りです。ネット上には色々な情報が載っていますが、正しいとは限りません。

(3) 秘密は守ります

「借金していること、家族に秘密なんです」
「破産したことを職場に知られたくないんです」
このようなご相談をいただくことはよくあります。
私が担当した方の中には「妻に借金のことを絶対に知られたくない。連絡は携帯のみ。いわゆる『ワン切り』をしてもらえれば時間のある時に折り返す」とのことで、その連絡方法を徹底した方もいました。弁護士はもちろん、当然事務員にも守秘義務がありますので、できる限りご希望に沿うように努力します。
ちなみに今回のこの記事も、守秘義務の関係上から、依頼者のエピソードは個人が特定されないように事実を若干ずらしたフェイクとなっています。ご了承くださいね。

(4) 弁護士費用は「なんとかなる」ことも多い

そもそも借金にお困りの方が弁護士費用の心配をされるのはもっともですが、相談を検討している段階ではあまり心配しなくても大丈夫。

まず、大抵の法律事務所では、分割払いに対応しています。

また、収入の状況によっては「法テラス」という団体を通しての分割払いを利用できることもあります。
借金で困っている人を「費用を支払えないなら無理」なんて門前払いするようなことはありません。

【そうはいってもやっぱり弁護士さんって話しにくい】

弁護士のキャラクターにもよりますが、「こんなこと、先生に直接聞くのは恥ずかしい」「弁護士さん、忙しいんだろうな、でもちょっと聞きたいな」と思うこと、ありますよね。そんな時は遠慮なく事務員へ聞いてください。経験のある事務員は「事務で対応できること」と「弁護士に委ねるべきこと」を適切に判断することが出来ます。気になることがあったらまずは事務員へ連絡してみましょう。

【怖くないよ!法律事務所】

色々難しい話もしましたが、「法律事務所」は決して怖いところではありません。
相談のポイントは2つ。

  • (1) 勇気を出してまずは電話してみる
  • (2) 現状を隠さずありのまま話す

これだけです。
さあ、まずはネットで「○○市 法律事務所」と検索し、出てきた番号に電話をかけてみましょう。あなたが想像しているよりもずっと気軽に話ができるはずです。

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